オレが焦っているのに彼女ときたら…。 「へえ~~~~。 ちょっとあの服見てきちゃおっかなぁ~~~~~。」 「やめてくれぇぇ。」 「ふふっっ。冗談ですよ!」 あー遊ばれてた。 「たのみますよ。あつこ様。」 「大丈夫、大丈夫。さっと買ってくるから…。」 彼女は嬉しそうに車から降りていった。 オレは隠れるように座席のシートを倒し彼女が帰ってくるのを待った。