時は二×××年。文明の発達により、時代旅行も可能になった世界。

場所は日本。世界的に有名である研究所、通称“ネームレス”にて二つの特殊能力の開発に成功する。

世界を破滅から救う事の出来る唯一の存在、

生きるもの全ての傷を癒し、蘇生をすることの出来る力“救世”。

世界を滅亡へと導く事の出来る唯一の存在、罪深き人間へ痛みを与える事の出来る力“破滅”。

投与をされたのは無作為に選ばれたのはいずれも十代の男女。

名前は非公開。彼らの素性を知るのは、

ネームレスの上層部と“救世”と“破滅”を監視する“使い”、そして彼らの家族のみである。

こうして“神”のような力を手に入れた二人は、この国の為に奉仕活動を行う日々に明け暮れる。“

救世”は病や怪我で苦しむ者の元へ。“破滅”は罪を犯した者の元へ。今日もまた、向かっている。




これは二人の“かみさまごっこ”を繰り広げる日々の物語である。