「でも後継者争いって煩わしさに縁遠くなりゃ好都合でしょ?しかもセレブ生活は、出来る訳だし…坂本さんが潔クンみたいな醜いメタボと付き合う悲劇を味わうよりは、ナンボかマシです」

こう言われてあたしは、思わず潔を見た。

下手な政治家なんかより貫禄あるぞ…その三段腹

「確かに醜い…」

あたしは、根負けしたのか本心を漏らしてしまった。

「明日香…お前…俺の事をそんな目で見てたのか?」

今頃気付いたんか?