平等主義彼氏の彼女の苦労






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その後、カラオケで散々歌った後、玲音と付き合う前に戻ったように二人で遊んだ。



その間、玲音からの連絡は一切ないし、こっちからもどうかけていいのか分からなかったから、どうなっているのか、関係が曖昧のまま。



別れたわけではない…と思いたい。




なーんて。

ただ私が玲音から離れたくないだけ。



玲音はもう、私のことなんかとっくに見てなかった。

これは事実だから。





ここまで思考を巡らせて、止めた。


この先どうするかなんて、答えは出てる。
けど、最後に私はワガママを言う。


『玲音と別れるなんて考えられないから』




カレンダーに強調された今日の日付が滲んできた。


慌てて袖で拭う。




紅茶でも飲んで、落ち着こう。


自室を出て、階段を降りた。