平等主義彼氏の彼女の苦労







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数日後。


あのあとは玲音とデートして、今までの時間を埋めるほどの満ち足りた時間を過ごした。



今日はそんな時間を過ごさせてもらったお礼と、聞きたいことがあって、結城さんに会いに玲音の教室に来ている。



周りがざわざわしているけど、もう気にしない。



「結城さんいますか?」



「お、来ましたね。」


こうして正面から見てみると、やっぱり美人。
というか、予想以上。

わだかまりがなくなったからなのかな?




「電話の件、ありがとうございました。

これ、お礼のクッキーです。」



「ありがとう。手作り?」



「あ、はい。」



「…敬語、お互いやめようか。」



「う、うん。」



「せっかくだし、今いただこうかな。」




そう言って、彼女はおいしー、と言いながら食べてくれた。


やっぱり、悪い人じゃない。





「あの、結城さん。

聞きたいことがあるんだ。」



「ふー、ご馳走さま。

…いいよ。」























「本当に玲音のことが好きだったんだよね?」












結城さんは、静かに目を閉じた。