「キャー」 あたしは1人ずつ、一着一着、最後の確認をしながらモデルさんたちを舞台へ送る。 大胆に胸元、背中を大きく開けたセクシーな服から、硬くでも柔らかい印象を受ける服。 着るモデルさんによって印象はガラっと変わってしまう。 服に合わせた曲が流れながら、モデルさんは颯爽と舞台を歩く。 「沙羅さん、綺麗な服ありがとうございます。ははっ」 1人のモデルさんが言ってくれた。 喜んでくれる人がすぐ近くにいて、これ以上の幸せはないのかも…とおもえる程だった。