Sweet kiss? Bitter kiss?



何もかも今のあたしには和也が必要


かけがえのない存在


「沙羅がデザイナーとして有名になったら俺が専属カメラマンになってやる!!ははっ」



「なにそれー!!和也より先に有名になるんだからっ!」


新しい道を目指すには何かを捨てなければならない。それがあたしにとってはピアノを捨てるという事だったんだ。



「沙羅、なんか聴きたい曲あるか?」


珍しく和也がリクエストを要求してきた


「うーん。ショパンの曲がいいっ!!」


あたしが小さな時から聴いていたショパンの曲。



和也はなにも言わず弾き始めた


交響曲…


ショパンのイメージをのこしながら和也の独特の世界へ導かれていく