「あたしね、保育園の時にピアノに出会ったの。近所のおねぇちゃんが弾いててピアノに触れるようになった。あたしのお母さんが元ピアニストだったこともあったから簡単にピアノに慣れた。」 ピアノが何よりあたしの宝ものだった 「ピアノ教室の先生にも見込まれてたくさんのコンクールに出た。いつしかあたしには絶対音感があるってわかった。でも…」 でも… 思い出して涙が出てきた あたしは下をむいて涙を隠した 「ゆっくりでいいから…聞くよ。」 和也…