ピアノを弾いているときいつもならなにも考えていないのに今日は考えてる



和也のこと…



「沙羅…」


名前を呼ばれた先にいた…

カメラを持った和也が


あたしはなんとなく微笑んだ


和也はあたしに近づいていつもみたいに「なんの曲?」と言う


「最後の曲…」


真剣にあたしは言うと和也は「そっか」とだけ言ったね


「ねぇ…写真撮って?」


「さっき撮ったよ。すごく綺麗だった」



和也の言葉一つ一つが心にしみった