「久しぶり。急に来なくなったから心配してた」 「なんであなたに心配なんてされなきゃなんないの?」 初めて会ったときとはちがう感覚があった 「あなたか…」 なんなの? 「名前わかりませんから。と言うよりあたし帰るんで。」 お辞儀をして帰ろうと音楽室を出ようとした すると… ピアノの音が聞こえた 優しい音… 包容力のある音… 振り返ると弾いていたのは名前もわからないこの人