「んじゃ俺いくわ。ピアノ弾いてて。ばいばい」 和也はこういって音楽室をあとにした。 「なんなのあの人…」 このときは何にも思ってなかったよ 和也が嵐を運んできたなんて… あたしは再びピアノを弾き始めた。 外の風の音、窓をたたく風の音、ピアノの音… 異世界にいけるからあたしはこの時間がすき。 そして終わったんだ。 和也と初めて出会った日は… その日家に帰ったら今日会ったキザなセリフを言う男の子なんて忘れていたけど。