あ、門音センパイだっ
英語科にいった帰り、門音センパイはっけーんっ


せーんぱーいっ

おー、亜実ーっ

そいえば、昨日家でクッキーやいてきたので、センパイにもどーぞー。

わ、さんきゅー

じゃ、また感想教えてくださいねー

じゃーなあ



ひょんなことからなかよくなってしまった、あたしたち。

でも、あたしがこの気持ちを打ち明けたら…終わっちゃうんだろーなあ。だったら、もう少しだまっておきたいなあ……

と思いながら教室にもどる。



亜実、遅かったじゃん!

あー、柚那ー、門音センパイと話してたー

なによー、いーなあー

はー?涼くんと毎日らぶらぶ登下校してるの誰でしたっけ?笑

ははっ笑笑笑

そいえば、門音センパイって、彼女いないのかな?

柚那、それはいると思う。
かっこいいもん、センパイ。

うーん、まあどっちにしても奪えばいいことだしねっ!?

ちょ、柚那ーっ



でも、センパイ、彼女くらいいるんだろうなあー(´・△・`)

と思っている矢先のことだった。



いこーぜ、加奈子ー

うん、門音きょうは、どこいくのー?

内緒ー!

えー、まっいいや。
門音に外れはないからね!

だろー笑笑


え、門音と加奈子…………なんだ………
もしかして、彼女???
あ、でもあたしも亜実ってよばれてるし。
でも、一緒にどっか行くって言ってた…


なーんだ、ちょっといい感じとか思ってたのも、あたしだけだったんだ。

なんだー ポロポロ……
あーあ、恋なんてするんじゃなかった。
最後に泣くのは勘弁だよぅ