「ふぅ、隣の県なのに意外と時間かかったな。」 黒い帽子に、黒地に赤の十字架が描かれたジャケット。 「さて……新谷二中とか言ってたかな?」 少年がゆっくりと歩きだす。 その格好からか、それともただならぬ危なげな気配を感じてか、行き交う人が彼を振り返っていた。 「待ってろよ翔太……」