君の王子様になるために



「やから、デートとか恥ずかしいし…。
姫がうちのせいでなんか言われんの嫌やし」




「そんな奴殴るし」



絶対ね。



つーか、文句なんか誰も言わへんって。



まぁ、言わせもせーへんけど。





「やのに…」


「ん? なに?」




あららっ?



分かりやすく顔逸らしたけど、なんや?



こんなんめっちゃ言わしたくなるやん。




「…言わへんかったら、思いっきり抱きしめんで?」




久々に出た俺のS心。



やっぱ弥生ちゃんいじめんの楽しいもん。