君の王子様になるために



深く、一つ深呼吸。



心臓がめっちゃ煩い。



たぶんきっと弥生ちゃんにも聞こえてるやろな。



でもちゃんと言うから、最後まで聞いて欲しい…。




俺が思ってたこと。



どんだけ弥生ちゃんが大切かってこと。





「俺な…弥生ちゃんのことめっちゃ好きやねん」


「…姫」



「やからな、ホンマはデートも手も…キスもいっぱいしたいねん」




夜でよかった…。



俺、今絶対顔赤いわ。



でも、目絶対逸らさへん。



弥生ちゃんの顔だけ見るわ。




まっすぐ俺の想いが彼女に届くように…。