僕達の冷たい戦争

舞美『何なら、私が引き受けようか?』
大樹『うわぁっ!!』
大樹と涼太の会話の間に、舞美が入って来た。
大樹『い、いつからいたの?』
舞美『だいぶ前からいたよ?』
大樹『……だいぶ?』
舞美『うん。だって水場は教室出て直ぐだし、雑巾濡らしに行っただけだし。そんなに時間は掛らないでしょ?』
舞美が言い終わると大樹は、涼太に肩を組み舞美に背を向けて、
〔ボソボソ〕話始めだ。
大樹『おい!何で居るんだ?』
涼太『気付かなかった?だいぶ前から教室に居たよ』
大樹『こんのぉ言えよ!!聞かれてたらどうするんだよ。完ぺきな作戦が―』
舞美『あのぉ…』
舞美はいきなり背を向けられて、気になって思わず声を掛けた
大樹『あっごめん、ごめん
んでさ………
教室入って来た時、俺達何かしてた?』
舞美『う~ん何か、輪になって話てたような………』
大樹『へっ…へ~…
何話してた?』
大樹は、明らか動揺していた。
舞美『話は、聞こえなかったよ?何話してたの?』
大樹『うっんどうやって歓迎会に誘うか皆で考えてて―』
動揺のあまり言葉が早口になり、そのいきよいで計画の事まで、
口を滑らせてしまった。
涼太『だっ大樹!?』
慌てて、涼太が声を発した。