恐愛同級生

「どうして!?どうしてこんなことするの……?」

あたしの悲鳴に驚いたマロンが心配そうにあたしにすり寄る。

ギュッと目をつぶり恐怖に涙を零すあたしのそばでマロンが「クゥン」と心配そうな声で鳴いた。

あたしは慌ててマロンを抱き上げて頭を撫でた。

「大丈夫。大丈夫だよ」

マロンを落ち着かせるつもりなのに、そう口にしていないとまた叫んでしまいそうだった。

少しずつ、

でも確実に、あたしの心は恐怖にむしばまれていった。