「ストーカーが三浦なのは間違いない。でも、あんまり刺激しない方がいいと思う」
「うん!翔君の意見に賛成~!!三浦君って不良だし、友達も多いもんね~」
翔に視線を向け、うんうんと大きくうなづいて同調する好未。
「でも、このままにしておいていいの?もし莉乃に何かあってからじゃ遅くない?」
桜が不安げな表情を浮かべる。
「とりあえず、今できることをしよう。学校では莉乃が一人にならないように2人とも協力してくれ。莉乃も夜一人で外出したりしないように。それから、部屋のカーテンは必ず閉めて」
「うん……。翔にも桜にも好未にも……迷惑ばっかりかけてごめんね……」
申し訳なくなって謝ると、桜があたしに優しく微笑んだ。



