ストーカーの知識なんてほとんど無いあたしでも、これだけは知っている。 ストーカー行為は徐々にエスカレートしていく。 そして、そのストーカーの正体は大体が自分の知り合いでしかも案外すぐそばにいる。 見ず知らずの人にストーカーされる確率は圧倒的に少ない。 ラインの文面からして、相手は少しづつ感情をむき出しにし始めた。 ブロックされたことがわかると、今度は非通知のショートメールまで送りつけてきた。 あたしは授業が終わるとすぐに翔と桜、好未に再びラインが届いたことを伝えた。