三浦君の目的は一体何……？

どうしてわざわざこんな手の込んだことをするの……？

三浦君の考えていることが分からずに頭が混乱する。

あたしはすぐに三浦君のラインと送信者不明のラインをブロックした。

もう三浦君と関わりあうのはやめよう。

彼の発した『心配』という単語が、あたしにさらなる恐怖を植えつける。

でも、これできっと大丈夫。

三浦君がどんなにラインを送ってもあたしには届かず、既読マークはつかない。

そうすればきっと三浦君もあたしにブロックされたと悟るだろう。

大丈夫。あたしには翔がいる。

桜や好未っていう心強い友達もいる。

大丈夫。大丈夫。

自分にそう言い聞かせる。

――でも、この時のあたしはまだ知らなかった。

これが恐怖の始まりでしかないことを……――。