ラインだ。

ラインが届いた。

心が震えあがり、全身に嫌な緊張が走る。

恐々(こわごわ)とスマホをタップしてラインを開いたあたしは、衝撃的な文面に目を見開いた。

【ゆっくり休んでね】

「なにこれ!!」

口の中がカラカラに乾き、背筋に冷たい虫が這いあがってくるような寒気を覚える。


「いやだ……なんで……」

こんなラインをリアルタイムに送れるなんて、今、あたしが保健室にいることを知っているとしか思えない。

「やっぱり……三浦君だ……」

あたしが保健室にいるのを知っている人は三浦君しかいない。

沸き上がっていた疑惑が確信に変わり、それと同時に恐怖が訪れる。