「莉乃のことずっと気になっててしゃべってみたいとは思ってたけど、なかなかチャンスがなかったから。あの日、図書室で寝てる莉乃に気付いてチャンスだと思ったんだ」

「そんなこと言われると嬉しくなっちゃうよ」

「いや、本当に。今でも莉乃と付き合えたのが信じられないし」

「それはあたしのセリフだよ~。翔と付き合えるなんて思ってなかったもん」

「俺、こんな幸せでいいのかなってたまにすげぇ不安になる。莉乃のことヤバいくらい好きなんだけど」

思ったことは全部口にしてくれる翔。

『好き』って言葉を言われると、嬉しさが体中に広がってくすぐったい気持ちになる。

嬉しくてたまらなくなって顔がにやけちゃう。