「……いやぁぁぁぁっぁぁああぁぁぁ!!」 三浦君のその声に弾かれるように駆け出し、屋上の出口に向かう。 全身がけいれんしているかのように震えて、呼吸が定まらない。 転がるように階段を駆け下りてポケットの中をまさぐりスマホを探す。 「いやぁぁぁぁぁあっぁ。助けて……ぁぁぁっぁぁぁぁあ!!ぁぁぁっぁあ!!」 震える手でスマホを操作して桜に電話を掛ける。 階段から転がり落ちていく時の好未の目がふと脳裏をよぎる。 あたしのせいだ。 あたしのせいで好未が……――!!