「りのぉぉぉぉぉ!!!」 カッと目を見開きこちらに突進しようとしてきた好未のほんのわずかな隙をついて駆け出す。 好未を怒らせたのもすべて計算のうちだった。 好未が怒り我を忘れているうちに何とかトイレから逃げ出そうと考えていた。 怒り狂い声を上げる好未の隣をうまくすり抜け、出口の扉に手をかける。 大丈夫だ……。 このまま逃げられる……――!! 扉を力いっぱい押してトイレから足を踏み出した瞬間、ぐんっと強い力が髪の毛にかかった。