【引き離そうとしても、引き離せないくらいあたし達の絆は強いんだよ?(笑)ごめんね、もう充電切れるから】

バイバイと手を振るスタンプを押して、一方的にラインを切る。

充電が切れそうなんて嘘だった。

彼に嘘をついてしまったことに後ろめたさを感じたものの、このまま三浦君とラインのやりとりを続けることに抵抗を感じ始めていた。

自分の中で……期限を決めた方がいいかもしれない。


一週間……十日……二週間……――

ううん、一か月。

一か月を期限にしよう。

もし一か月後もラインのやり取りが続いていたならば、三浦君にハッキリ言おう。

これ以上、ラインのやり取りを続けることはできない……と。

スマホの液晶を壊したのはあたしだ。

一か月くらい我慢しなくちゃ……――。

≪ブーッブーッ≫

再び手のひらのスマホが震えた。

また三浦君からラインが届いたのかもしれない。

あたしは一度ため息を吐くと、ラインを確認することなくスマホの電源をoffにした。