「……――んっ……」 目を開けると、視界にクリーム色のカーテンが飛び込んできた。 どこか独特の匂いと柔らかいシーツの感触。 体の上に掛けられた真っ白な布団を見てここが保健室であると気付き、ハッとして慌てて辺りを見渡した。 「……いない……」 ベッドの周りに翔の姿が見えないことを確認してホッと息を吐く。 すると、シャッという音と同時にベッドを区切っているカーテンが開いた。