「あたし、何か翔君に悪い事でもした!?したなら謝るけど、あたししてないよね!?」
「前からずっと思っていたけど我慢してたんだ。莉乃がお前のことを親友だって言っていたから。でも、お前は莉乃にふさわしくない!!莉乃は優しいからお前と一緒にいてやってるんだ!!」
「……――ちょっと翔!!」
「その髪の毛も何となならないのか!?少しは身だしなみに気を遣え!!お前に莉乃の親友名乗る資格なんてない!!」
「翔!!やめて!!!!」
あたしは桜と翔の間に割って入った。
あたし達3人のやりとりに視線が注がれ、みんなはそれをかたずをのんで見守っている。
「桜、ごめん。本当にごめんね」
翔の代わりに謝ったものの、桜は全身を小刻みに震わせて口を手で覆いうつむいている。
桜の顔は長い髪に隠されてみることができない。
大勢の人の前で怒鳴られてなじられたんだ。
ショックで泣きだしたくなる気持ちもわかる。



