顔は笑っているけれど、目が笑っていない。 背筋に冷たいものが走る。 ぼさぼさになってしまった髪を直すこともせず、ただ黙ってこちらを見つめる好未はあたしのよく知る好未とは別人のようだった。 いまだに目の充血はとれず、縁どられた真っ黒くにじんだアイラインが赤と黒のコントラストをつくりだし、あまりの迫力に戦慄すら覚える。 怖い……。 恐怖に足がすくむ。 好未にそんな感情を持ったのは初めてだった。