「別にいい。ただ、俺はお前のことが好きなだけだから」

「三浦君……」

「ごめんな、無理やりこんなところに連れてきて。でも、こうでもしないと鈴森としゃべれないと思ったから」

三浦君はほんの少しだけ悲しそうに言った。

「俺は鈴森の男でもねぇし、守ってやるなんて言えないけど……何かあったら俺が必ず助けてやるから」

「……ありがとう……」

「あぁ。じゃあな」

三浦君はそう言うと、一人で教材室から出て行った。