「三浦君、ごめんね!!」
「遅い。ったく、何してたんだよ」
誰もいない教室に入ると、席に座っていた三浦君は待ちくたびれたのか、眉間にしわを寄せながら不満を口にした。
「ごめんなさい。ちょっと、いろいろあって……」
「まぁいいけど。で、スマホの話って?」
三浦君の席の前の椅子に腰かける。
「さっきも言ったけど、あたし三浦君のスマホ弁償するね。でね、本当に申し訳ないんだけど、今手持ちがなくて……。一回家に帰ってからお金をとってこないといけないんだけど……」
「あぁ」
「だから、どこかで待ち合わせするか、三浦君が指定した場所にお金を届けるよ。それか、直接ショップに行くか。どうかな?」
スマホは毎日使うものだし、液晶が壊れてしまったら不便に違いない。
自分のスマホが壊れたら泣きそうなぐらい困るし。
ううん、きっと泣いてしまうだろう。それぐらいスマホは手放せないもの。
今すぐ新しいものにするか、液晶を修理に出すかしか選択肢はない。
とにかく、一刻も早く三浦君が普段通りの生活ができるようにしなくちゃ。



