恐愛同級生


「俺は好きな女にそんなことしない。怖がらせたり、傷付けたりもしない。信じてもらえないかもしれないけど、俺はそんなこと絶対にしないから」

三浦君からそっと目を反らす。

頭の中が混乱して胸の中がザワザワと音を立てる。

一体何が真実で何が嘘なのか分からない。

誰が嘘をついていて、だれが真実を言っているのかも分からない。

誰か味方で誰が敵かも分からない。

「つーか、お前の仲の良い友達……――」

「……好未のこと?白石好未……」

「白石か。一つだけ忠告しておく。白石とは深く関わらない方がいい」

「好未と……?」

「あぁ。それと、お前の彼氏の五十嵐翔のことだけど……お前、あいつのことよく知って付き合ってんのか?」

「え?」

三浦君の言葉に首を傾げる。