「さっき、お前の彼氏と友達が教室に来た。その時、ストーカーの話されて知った。お前がストーカーされてるって」 三浦君がなぜ口から手を離したのかは分からない。 だけど、彼は今すぐにあたしを傷つけようとしているつもりはなさそうだ。 もし目的があるなら、すぐにでも実行に移せたはず。 でも、彼はあえてそうしなかった。 あたしは恐怖で震える手をそっと握り合わせて三浦君の話に耳を傾けた。