「…蒼月??」

「おぅ」

「なっなんでこんなとこに!?」

「決まってるだろ
 昼寝」

「ここは…書斎?」

「まーそんなもんじゃね?」

「なんでそんな疑問形!?」

「だって俺行ったことねぇ
 部屋とか結構あるし」

「…!?」

さすが金持ちだ。

「歩くのめんどくせーよ」

「ふーん」

私は、じーっと蒼月を見つめた。

「なんだよ」

「ううん
 変わったなぁって」

「あたりまえだろ」

「うん、そーだけどさ」

「てゆかさおまえ、名前は??」

「それ、ひどくない??」

「いちいち覚えてねーよ」

なにこの人ー!!

「さっき言ったばっかじゃん」

「起きてすぐに言うなよ」

わがまま!!

「唯無ですけど!!
 覚えててくださいね!」

「なんでキレてんだよ」

「あなたが悪いの」

「ふんっ俺にたてつこうとは
 大したお姫様じゃねぇか」