「そういえばさ、なんでいつも俺に面白い動画とか見せてたの?」 俺は杏子見つめ、指と指を絡め合う様に、手をいじりながら聞いた。 さっき話そうとした事だ。 杏子は恥ずかしそうに答えた。 「それはね、柴崎くんを笑わせたいから。」 「俺を?」 「だって、いつも無表情というか、無愛想じゃん。」 「それだけ?」 「うん。」 本当にそれだけだったんだ。 俺はそれが可愛くて、おかしくて、大きく笑い始めた。 久しぶりの大笑いに、腹筋は痛かった。