「ねぇ、柴崎くん。」
「んー?」
ベッドから少し遠くにある冷蔵庫をがちゃがちゃとあさりながら、俺は声を張って応えた。
「何で試合を途中で辞めてまで私を保健室に連れていってくれたの?」
「この前に保健室へ運んでくれた礼かな。」
本当は好きだからです。
「お礼なんて、いつでも出来るじゃん。私は、私のせいで柴崎くんが好きなバスケを投げ出した事が嫌なの。迷惑かけたことが嫌なの。」
「嫌な思いをさせたのはごめん。でもどうせ授業だから試合しなくても。」
「でもでも、、」
俺は冷却剤を見つけたと同時にある事を思いついた。
今なら、有村に告白出来るんじゃないかと。
俺は有村の前に行った。
「有村は気付かないの?」


