「保健室に行くだけだから。」 「行くだけならお姫様抱っこしなくてもいいじゃない。」 有村を抱えて保健室へ向かう。 有村は恥ずかしそうに抵抗もしつつ、それは口だけで、大人しくなっていた。 有村との距離が一気に近くなって、心臓がドキドキしだした俺は、有村にその事がバレないかと心配していた。 昨日の壁ドンとほぼ同じ、至近距離。 俺は有村を見るともっと緊張してしまう気がして、真っ直ぐ前を見ることにした。