【企画短編】俺は有村杏子が大好きだ。


「俺さ、」


俺はこのタイミングで告白しようとした。


「かっ、かっ、可愛くないし!」

「いいや。歩けるから、行こっか。」

「え、何を言おうとしたの?」

「また今度。」


でも、有村は壁ドンやらに混乱していて話せそうにもなかった。

もっと落ち着いた所で告白したいし、有村も授業に戻りたいだろうから、また今度告白することにした。


その後は、お互い無言のまま俺は保健室に送り届けられた。

有村が退室する時に礼を言う位しか喋れなかった。


この一件で関係が悪くなったらどうしよう。

なんて少し思ったりした。