【企画短編】俺は有村杏子が大好きだ。

「有村とこんなに喋るの初めてかも。」

「そうかな･･？」


普通の女子並みだけど、俺よりは低い有村を覗き込む様に見た。

有村は自然と上目遣いになっていて何故か目線を合わせようとしなくて、でもそこが可愛かった。


「有村こっち見てよ。」

「なんで？」

「有村が見てくれないから。」

「なに？」


有村はちらっと大きな瞳で俺を見た。

俺は有村に見られた途端に心臓が跳ねた。


「有村って可愛いよな。」

「かぁっ！」


俺は思わず、心中を話してしまった。

有村は可愛い声で驚いて、顔を赤くした。