貧血なんてすぐ治るし、授業も普通に聞ける。 だからそんなに驚く事は無い。 「俺、大丈夫です。ただの貧血です。」 「その貧血が危ないの。」 「ただの貧血で、」 「同じ事を言わせるな。有村、保健委員だろ。」 「はい。」 「柴崎を保健室に連れて行け。」 「で、でも・・」 先生がぽんぽんと話を進めて、有村が俺を保健室に連れて行く事になった。