《悠華が部屋を出て行ったあと》
《悠斗SIDE》

梨々華「悠くん…悠華ちゃんにまで嫌われちゃったわね。」

少し笑いながら、話す梨々。

悠斗「梨々。起きてたのか?」

梨々華「悠華ちゃんの今までに聞いたことのない、怒鳴り声で目が覚めた。」

悠斗「梨々…悪かったな。一ヶ月も連絡入れなくて…。」

梨々華「気にしてないから。それに、悠くんは、ちゃんと家族のことも考えてると思ってるから。」

悠斗「えっ?」

梨々華「だって、私は、仕事ばかりのお父さんとお母さんが嫌いだった。悠くんもそれは、知ってると思うけど。でも、私は悠くんがいてくれるだけで、いいの。一ヶ月、連絡がなくても、悠くんと一緒にいたって証は、悠哉君や悠華ちゃん、悠梨ちゃんに現れてるから。」

梨々は、やっぱり優しいな。

悠斗「梨々。これからは、ちゃんと診察するから。」

梨々華「え〜。せっかく、診察とかなくて、喜んでたのになぁ〜。」

やっぱり、梨々は診察がない方が嬉しかったのか…。