我慢の限界に達した相手は、大振りな攻撃を俺に仕掛ける。

本当は一撃で沈めたいところだろうが、そんなモノを喰らう俺じゃない。


「……終わったな」


カウンターで入った一撃を皮切りに、俺はとめどなく技を仕掛ける。


……終わらない。


……まだまだ終わらない。


そして、相手のゲージが半分以下まで減ったところで繰り出すフィニッシュブロー。


「レベルが違うんだ」


相手の体力が無くなった瞬間、激しい轟音が鳴り響き、液晶が神々しく光り輝く。

あまりにも完璧なゲームメイクに、我ながら見とれてしまう。

高ぶる。

鳥肌が立つ。

笑いが出る。