しかし、特に楽しめる物などないが、たまには公園でゆっくりするのも悪くないものだ。


「ミカ、コーヒー買ってくるからここで待ってて」


「うん!」


公園を出た所にあるジュースの自動販売機に向かう。

本当に良い物だ。今までこんなに穏やかな時間を愛おしく思えた事なんてあっただろうか。

訳も無くはしゃいでいる小学生すら愛おしく見えて来る。


小学生……


……小学生。


見覚えのある……小学生。


「……ねぇ!次は何して遊ぶ?」


人の心に棲み着く闇。


「う〜ん……なんか公園で遊ぶのも飽きたし……そろそろ行こうよ!コウタ君の家!いいでしょ?コウタ君!」


漆黒の感情。


「うん!いいよ!」


それが消えない限り。


「やめられないんだよねぇ、あの遊び!」


悦楽にも似た罪の線は……


「久しぶりだね、オ・ニ・イ・ちゃん!」



消えそうもない。