物語られない私の物語





胸がいっぱいで、苦しくて、どうしようもない。


見ているだけでこっちにまで熱が伝わってきそうなほど真っ赤な顔とか、恥ずかしそうに伏せた目とか。


今はもう、私のものじゃないけれど、


今だけは私だけのものだって思っても、いいんだよね・・・?



「変じゃない、と思う。」


「・・・・そっか、」



でも、その頬に、髪に、手に、触れることは許されない。

私は、彼のお姫様に、なれなかったから。