この運命を奇跡と呼ぶならば。


「どうして…?」


「忘れてないか?私は未来から来たんだ。それくらいのことはわかる。」


桜がそう言うと皆が納得した様に頷いた。


「あ、それから。


…ううん。やっぱいいや。」


(池田屋事件…平助が額に怪我を総司が吐血。総司は肺結核。労咳だったよね。池田屋に連れて行っちゃ駄目なんだろうけど、私は歴史を変えちゃ駄目…よね。)




桜が何か言いかけたので、近藤さんが気になったように続きを促した。


「桜君、どうしたんだい?言ってごらん。」


「え、えぇと…




…私も近藤さんの隊に、池田屋に連れて行ってもらってはいけませんか?多分、動ける隊士は少ないはず。ですから、私にも手伝わせて欲しいのです。」


桜は‘総司と平助は連れて行っては駄目’そう言おうと思っていたのだが、流石に歴史を変える訳には行かないので慌てて言い変えた。