この運命を奇跡と呼ぶならば。


「桜君。君に何があったのか、僕らは知らない。だから、君に辛い事を思い出させてしまったのなら僕らも君に謝らなきゃいけないしね。」


「あぁ。よく考えれば桜の事を何も知らない。俺らはこの数日間ずっと一緒だったが、何も知らない、知ろうともしなかった。ずっと疑う事ばかりで。」


「知ってる。疑われてた事も、ずっと見張りが着いてんだから。私は色々、お前達に秘密を持ってる。でも、それはまだ言えない。けれど、必ず。時が来れば教えるからその時まで待っててくれ。」

「待っててやるよ。だが、その約束必ず守れ。いいな?」



「あぁ、必ず。」



此処に居る皆に約束すると微笑む桜を見て皆も微笑みを返した。