この運命を奇跡と呼ぶならば。

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部屋を出ていった桜はタイムスリップした際に一番最初にいた桜が咲く丘に来ていた。


「ホントになんなの?何も知らないのに…どうして…ッ。」


そう言った桜はうずくまって声をあげて泣き始めた。


「春ぅ…ッ。どうしよ…ヒック。わ…たっしッ…なん…でッあん…な事言っ…ヒック…たッん…だろ…もっう…だッれも…し…しんよ…ッ…しなっいッ…てぇ…決めた…のに…ッ!!」



そうしてしばらく泣き続けていたが、落ち着いたのか桜の幹に手を当てて桜に向かって喋り始めた。


「春。私さ、あんなにも幹部の人達に冷たくしたりしたのに、あの人達は優しくて暖かいんだ。まだ出会って全然日にちも経ってないのに信用し始めてるかも知れない。この動乱の時代、皆が死んでしまうし、私はこの先を知ってる。春ならどうする?いつ、誰が、どうやって、死ぬかが分かっていても、信じて愛することが出来るかな。」