この運命を奇跡と呼ぶならば。


そんな事をしていればあっという間に周りを囲まれてしまう。その者達は新選組の羽織りを着ている。


「お前達、私を誰だと思っている。私を誰かと知っての狼藉か!今ならその刀を収めれば許そう!」


「…。」


「くそっ…。」


桜が声を張り上げ、新選組隊士たちに自分が誰かを示すが誰も黙ったままなにも答えず刀を静かに藤堂と桜に向ける。

藤堂と桜も仕方なさげに刀を抜く。


暫く、互いに睨みあっていれば向こう側から先手を切り、傍から見れば多勢に無勢に思える様でも桜と藤堂は全く負けていない。


「お前達!副長の命令を聞いたのか!何故このような事をするのだ!」


「副長の命令は御陵衛士を捕らえること!ならばその男も御陵衛士の一人だろう!」


「いいや、藤堂は新選組幹部だ!斎藤と同じ様に間者として御陵衛士に潜り込んでいた。副長がそう言っていただろう!」


「そのような命令は聞いていない。いくら、貴方といえど仲間を裏切れば制裁が下ります!」