この運命を奇跡と呼ぶならば。


「…そうですね。新選組は強い…。」

「そうだ、そうだ。」

小さく言った言葉は近藤への返事というよりも自身に言い聞かせるような感じで、それを聞いた近藤は、わしゃわしゃと桜の頭を撫でた。

「近藤さん、頭、ボサボサになったじゃないですか!!」

「おお、すまんすまん。」

桜はそう言いながらも嬉しそうで笑っている。

「しかし、桜くんは頑固だなぁー。歳にそっくりだな。」

「えー、嫌ですよ。そんなの冗談でもやめてくださいよ。」

今度は露骨に嫌そうな顔をする。

「はは、桜くんを見ていると俺も飽きが来ないな。」

「そうですか。」

和やかな雰囲気にかわり、近藤は腰をあげた。

「…じゃあ、そろそろ出るか。歳にも話さねばならんしな。」

そう言って部屋の外へ出る近藤を桜は急いで追いかけた。