この運命を奇跡と呼ぶならば。


「え、えぇ。ありがとう。」

立ち上がった桜は、今度こそしっかりと手を繋いだ。

「ごめんね、少しはしゃぎ過ぎちゃった。」

「いいのよ。私も楽しみだから。」

手を繋いで微笑みを交わしているその姿は傍から見ると恋人同士の様であり、行きつけの甘味処についたときも店に居た人達には仲のいい恋人に見えたようだった。

「ねぇ、何食べる?」

「僕は、お団子と餡蜜とおしること…あ、大福も。」

「食べ過ぎよ。」

相変わらずの沖田に苦笑いすると桜も団子を頼んだ。

「桜ちゃんはもっと食べないと。」

「食べてるわ。総司も人のこと言えないわよ。」

「僕はいいんだよ。桜ちゃんはそのうち消えて、居なくなっちゃいそう。」