この運命を奇跡と呼ぶならば。


「あ、土方さん。」

「ねぇ、これ誰の…?」

沖田の部屋を通りかかった土方はまだ出かけてなかったのか、と言う意味で桜に問いかけると桜は着物を広げて顔が引きつらせながら土方に訊ねた。

「…知らん。」

「嘘だ。今の間何よ。」

「知らんと言ったら知ら「あぁっーーーー!」」

突然大きな声をあげた沖田を驚いたように3人は目を丸くしながら見つめた。

「それ!思い出した。 」

「誰の?」

「それ、結構前に土…フグッ。」

「総司、それ以上いいやがったら外出許可取り下げるぞ。」

興味津々といった桜に何やら不敵な笑みを浮かべ教えようとすると突然土方に口を塞がれ低い声で脅しを受けている。

「フッ、グ…」

「土方、放してあげて。総司が…。」